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現在、上海市の一部の水産市場では平目を販売中止している。 
北京市では11月20日から平目の販売を停止した。
杭州市などの周辺都市も山東省産の平目の販売を禁止した。

平目は中国人に好まれる食用魚であるため、全国で年間の生産量は4万トンあまりに達している。中原地区の山東省は主要な産地である。専門家によると、平目の免疫能力が低いため、一部の養殖場では平目の病気感染を抑えるため、国内外で使用禁止の抗生物質、例えばクロロマイセチン、テラマイシンなどを平目に投与しているという。

BBCの評論文では、これまでに中国国内で食品安全問題が多発していることを挙げ、有毒の豚肉や米、粉ミルクなどが発覚したことを言及、これらの食品問題はほとんどメディアから先に暴露されたことについて、政府関連部門は監察と管理責任者らの職務怠慢と指摘した。

一方、「同じ華人社会の香港やマカオ、台湾で同様な食品安全問題が発覚すれば、関連部門の政府幹部が責任を問われ、辞職に追い込まれるはず」との声も上がっている。

今年10月に、台湾では中国から輸入された上海ガニには、発がん性物質が検出されたため、台湾食品衛生署の蕭東銘・署長が免職された。
中国紙「南方都市報」は11月18日、国内で発生した一連の食品安全事件を以下のようにリストアップした。 

毒ミルク
 2003年から2004年4月までに、安徽省阜陽地区では、有毒粉ミルクを飲んだため100人以上の乳児が、頭部が異常に大きくなる症状を現れ、一部は死亡した。

塩漬け魚
 2004年6月、中央テレビは、広東省広海鎮が製造した塩漬け魚は、殺虫剤に漬けられたことを報道した。

・スーダンレッド
 ハインツ社が製造した唐辛子味噌や、ケンタッキ、マクドナルドの製品から工業用染料スーダンレッドが検出された。

ウナギ
 2005年6月、一部の養殖業者がウナギに、発ガン性のマラカイトグリーンを使用することが判明。

また、同紙が伝えているほかにも、今年、人間の喘息治療薬を投じる問題が発覚した。飼料の中このような薬を混じることで、豚の脂身の割合を抑えることができる。このような豚肉を食した人間には、中毒反応を起こし、めまいや体力の減退、動悸、手が震えるなどの症状が現れる。今年9月に、上海市ではその豚肉を食用したため、集団中毒事件が相次ぎ発生した。

日本厚生省は今年8月始めに、「輸入時のモニタリング検査において、中国産養殖鰻加工品から、国では食品中に含有してはならないと定められている合成抗菌剤マラカイトグリーンが検出された」と公表していた。(記者・王珍)
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